8/7の横浜の空にはたくさんのかみなり。
空いっぱいに広がる光の筋はまるで大きな手のようで、まとめてぎゅっと連れていかれそうで、久しぶりに本気で縮こまりました。
旗揚げ公演の稽古初日も、激しい雨が降りました。
帰途乗せてもらった車のなか、フロントガラスを流れる水に前が見えず、ワイパーの振りも間にあわないほど。
みんなではしゃぎながら、窓のむこうに目をこらしていました。
あれから7年。数えて11回目の本公演。
あんまり大きな声を出したら、かき消されてしまいそうなもの。
けれど大きな声で、胸を張らなくては守れないもの。
釣りあわない二つに引き裂かれた空隙から、静かにそれは訪れます。
どうかあなたにとりそれが、優しく、タフな物語であれ。
出演者・関係者による稽古場ブログリレー。
僕がまごまごともたついているあいだに、すでに役者たちが走りだしました。
どこまで前に進めるか楽しみです。
迷っても、間違っても、元気にあしたを抱きしめます。
つばめブログ、スタートです。
よろしければ旅の終わりのその日まで、お見届けください。
820製作所/波田野淳紘